
「ビオフェルミン錠剤BF13」は、処方箋医薬品として使用されるビオフェルミン錠剤を指す検索語です。BF13は、錠剤およびPTPシートに表示される識別コードであり、調剤時の鑑査、患者が持参した残薬の同定、病棟での薬剤照合などに活用できます。製剤は白色からわずかに淡黄色の素錠で、直径8mm、厚さ4.2mm、重量220mgとされています。
本剤の一般名・成分名はビフィズス菌製剤で、有効成分はビフィズス菌です。インタビューフォームでは、腸内での定着性に優れたBifidobacterium bifidum G9-1を含有する整腸剤として位置付けられています。腸内菌叢の異常に伴う便通異常や腹部症状を対象とし、腸内環境を正常化することで症状改善を図ります。
名称が似ているため、市販の「新ビオフェルミンS錠」や、抗菌薬併用時にも選択されることがある「ビオフェルミンR錠」と混同しないことが重要です。とくに患者が「ビオフェルミンを飲んでいる」と申告した場合は、処方薬か一般用医薬品か、製品名、識別表示、服用量、併用薬を具体的に確認します。医療用ビオフェルミン錠剤の識別コードはBF13です。
参考)大正製薬医療関係者向けサイト
PMDA 医療用医薬品情報:ビオフェルミン錠剤
電子化された添付文書における効能又は効果は、「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」です。患者向け情報では、腸内環境の正常化を通じて下痢、軟便、便秘、腹部膨満などの腹部症状を改善する薬剤として説明されています。ただし、個々の症状がすべて本剤単独で改善することを意味するものではありません。感染性腸炎、炎症性腸疾患、薬剤性下痢、器質的疾患、重篤な便秘症などの鑑別と、基礎疾患に対する診療を優先すべき場面があります。
通常、成人には1日3~6錠を3回に分割して経口投与します。すなわち標準的には1回1~2錠を1日3回服用する設計です。年齢・症状により適宜増減されるため、患者には処方せんおよび薬袋に記載された1回量・回数を優先するよう明確に説明します。特に「整腸薬だから増量しても問題ない」という自己判断を避けるため、飲み忘れ時や過量服用時の対応もあらかじめ共有します。
| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 販売名 | ビオフェルミン錠剤 | 医療用医薬品として処方される整腸剤 |
| 有効成分 | ビフィズス菌 | ビフィズス菌製剤に分類される |
| 効能又は効果 | 腸内菌叢の異常による諸症状の改善 | 症状の背景疾患を評価して使用する |
| 成人の通常用量 | 1日3~6錠を3回に分割経口投与 | 通常は1回1~2錠を1日3回 |
| 識別コード | BF13 | 残薬確認・製剤照合時の手掛かり |
| 剤形・外観 | 白色~わずかに淡黄色の素錠 | 直径8mm、厚さ4.2mm |
服用を忘れた場合は、気付いた時点でできるだけ早く1回分を服用するのが原則です。ただし、次回の服用時刻が近い場合は忘れた分を抜かし、次回分から通常どおりに再開します。2回分を一度に服用しないことを具体的に伝えます。誤って多量に服用した場合、または腹部症状の悪化・新規症状がある場合は、医師または薬剤師への相談を促します。
ビオフェルミン錠剤は生菌製剤です。したがって、品質保持では湿気への配慮が重要になります。電子添文・インタビューフォームでは、開封後は湿気を避けて保存すること、吸湿により変色する場合があるため変色したものは使用しないことが注意されています。PTPから取り出して一包化する場合にも、包材と保管環境によっては吸湿の影響を受け得るため、気密性の高い容器の使用と湿度の低い場所での保存を検討します。
製品情報上、包装状態での貯法は室温保存、有効期間は3年2か月です。ただし、患者へは単に「室温で保管」と伝えるだけでは不十分です。直射日光や湿気を避け、浴室・洗面所・車内などの温湿度が大きく変動する場所を避けること、子どもの手の届かない場所に置くことを、生活環境に合わせて説明します。患者向け情報では室温を1~30℃とし、直射日光・湿気を避けて保管するよう案内されています。
また、PTP包装の薬剤は、必ずシートから取り出して服用するよう指導します。PTPシートの誤飲は、硬く鋭い部分が食道粘膜へ刺入し、穿孔や縦隔洞炎などの重篤な合併症につながる可能性があります。高齢者、嚥下機能が低下した患者、認知機能低下がある患者、介助者が服薬を管理する患者では、服薬場面を想定した説明と、必要に応じた剤形・包装の工夫が重要です。
参考)https://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1&yjcode=2316020F1029
ビオフェルミン錠剤は整腸剤として広く使用されますが、「副作用がない薬」「どの腹部症状にも使える薬」と短絡的に理解されないように説明することが大切です。患者向け情報では、薬剤や食物で発疹・かゆみなどのアレルギー症状が出た既往、妊娠または授乳中であること、ほかの医薬品・一般用医薬品・食品を使用していることを、服用前または受診時に医療者へ伝えるよう案内されています。
服用後に気になる症状が現れた場合、患者が自己判断で漫然と継続せず、医師または薬剤師に相談するよう促します。とくに、持続する腹痛、発熱、血便、脱水徴候、急激な体重減少、嘔吐、症状の長期化・増悪などがあれば、腸内菌叢の乱れだけでは説明できない病態も考慮し、速やかな医学的評価が必要です。本剤の適応は症状の原因を問わず便通異常を抑え込むことではなく、腸内菌叢異常に伴う諸症状の改善である点を共有します。
妊娠・授乳中、小児、高齢者、重い基礎疾患を有する患者では、一般論ではなく個別の処方意図と服用指示を確認します。医療従事者は、患者が市販の整腸薬、サプリメント、抗菌薬、下剤、止瀉薬などを併用していないかを聴取し、症状経過と治療目的を再確認することが求められます。
服薬指導では、「ビオフェルミン」というブランド名だけで会話を終えず、医療用ビオフェルミン錠剤であることと、識別コードBF13を必要に応じて示しながら確認します。処方内容は成人で通常1回1~2錠、1日3回ですが、実際には年齢・症状により調整されます。患者が持参した薬を確認する際には、錠剤の外観、PTPの製品名、BF13表示、薬袋の記載を複合的に照合し、類似名製品や市販薬との取り違えを防ぎます。
抗菌薬投与中または投与後に整腸薬が処方されている場合にも、製品名の確認は実務上重要です。ビオフェルミン錠剤と、耐性乳酸菌を有効成分とするビオフェルミンR錠は別製剤であり、有効菌種・製剤特性・位置付けが異なります。抗菌薬との併用可否や服用方法について患者から質問があった場合は、薬剤名を特定したうえで、処方医の意図、添付文書、施設採用情報を確認して回答します。名称の類似だけから代替可否を判断してはいけません。
医療従事者向けの最新情報はPMDAの医療用医薬品情報で確認できます。PMDAには2025年10月1日付の添付文書、インタビューフォームなどが掲載されているため、記事制作時や実務での確認では、二次情報だけに依存せず最新の電子添文を参照する運用が安全です。製造販売元はビオフェルミン製薬、販売元は大正製薬であり、大正製薬の医療関係者向けサイトでも製品情報、包装規格、各種DI資料を確認できます。
大正製薬 医療関係者向け:ビオフェルミン錠剤 製品情報

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